木へんに土2つ(圭)と書く「桂」って読み方が分からない!
今回は、木へんに土2つ(圭)と書く「桂」の読み方や意味・成り立ち、桂が使われる単語や名前についてまとめました。
木へんに土2つ(桂)を会話で使うことは少ないかも知れませんが、名前にも使われる漢字なので間違えないためにも、一緒にチェックしていきましょう!
木へんに土2つ(圭)「桂」の読み方とは?
漢字 | 桂 |
部首:偏(へん) | 木(きへん) |
部首:旁(つくり) | 圭(けい) |
音読み | ケイ |
訓読み | かつら |
人名読み・名乗り | かつ、よし |
つまり、木へんに土2つ「圭」と書いて「桂」という漢字の読み方は、「かつら、ケイ」と覚えれば大丈夫です。
追加で人名に使われる際に「桂(かつ、よし)」という読み方もある事を押さえておけば、名前を間違えないですみますよ!
桂の漢字の意味と成り立ちは?
桂の意味は、カツラ科の落葉高木を指す意味でわ使われています。また、同じ樹木系で「ニッケイ・モクセイなどの香木」の総称としても使われています。
また、中国では伝説が由来となって「月に生えているという木。月の異名」
また、将棋の駒の桂馬の略称である。
カツラ科の樹木カツラ科の落葉高木腐りにくく、船や建築などの材料となる。」
成り立ち
榎の漢字の成り立ちは、
- 木=大地を覆う木の象形文字
- 古代諸侯が天子から領土を与えられた証として受けた先の尖った玉器の象形である「圭」を組み合わせた字
を組み合わせた会意兼形声文字です。
ちなみに、会意兼形音声文字とは「会意文字でもあり、形音声文字でもある漢字」です。
・形声文字(けいせいもじ)
形声文字とは、「意味を表す部分」と「発音を表す部分」を組み合わせてできた漢字のことです。
・会意文字(かいいもじ)
会意文字とは二つ以上の漢字を組み合わせて、もとの漢字とは別の意味を表した漢字です。
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桂が入った熟語や名前
名字の例
- 桂木(かつらぎ)
- 桂島(かつらじま)
- 桂城(かつらぎ)
- 天竺桂(てんじくかつら)
特に有名なのは、維新の三傑の1人「桂小五郎(かつら こごろう)ではないでしょうか。
・桂小五郎
桂小五郎とは、明治時代初期の政治家(1833~1877)。
幕末に活躍した長州藩士。
実は、最初は桂小五郎と名乗っていたが、のちに木戸の姓を名乗るようになり木戸孝允(きど たかよし)としても有名な人物。
桂小五郎は、維新の三傑の一人で吉田松陰に学び、討幕の志士として活躍しました。
また、明治維新後は五箇条の御誓文の起草や版籍奉還、廃藩置県などの制定に尽力しましたが、なぜか逃げの小五郎のあだ名もあったりします。
単語や熟語の使用例
桂男(かつらお)
桂男には2つの意味があり、
月に住むという伝説上の男(もしくは月の異称)
美男子
という意味があります。
桂籠(かつらかご)
置き花生けの籠の一。桂川の漁師の魚籠を、千利休が花入れに応用したのに始まる。
鮎籠 (あゆかご) 。
桂を使った四字熟語は多い!
薑桂之性 (きょうけいのせい)
年老いてますます剛直なことのたとえ。また、特有の性質は簡単には変わらないたとえ。
桂冠詩人 (けいかんしじん)
英国で、王室が最高の詩人に与える称号。現在は終身制の名誉職で、年俸を与えられる。古代ギリシャで、すぐれた詩人に月桂冠を授けた故事に基づく
桂玉之艱 (けいぎょくのかん):桂玉之地 (けいぎょくのち)都門桂玉 (ともんけいぎょく)
よそから物価の高い都会に来て、生活難に悩みながら暮らすことのたとえ。また、都会に出てきて苦学することのたとえ。
桂殿蘭宮 (けいでんらんきゅう)
美しい宮殿のこと
まとめ
では、さっそく今回の内容をまとめていきます。
- 音読み:ナン
- 訓読み:くすのき
- 人名読み・名乗り:くす、くず
- 漢字が持つ意味:クスノキ、南方の木
今回は、「木へんに南」と書いて何て読むの?どういう意味?などをテーマに紹介してきました。
個人的に、楠という漢字は人の名前の印象が強いので、間違えないためにも覚えておきたい漢字の一つです。
当サイトでは、部首の組み合わせと読み方について、様々な漢字を紹介しているので、気になった漢字はチェックしてみてください!