ひなこ
てへんに出る「拙」と書く漢字なんて読むの？
「てへんに出る」は、手偏（てへん）に「出」と書いて「拙（せつ/つたない）」と読みます。
この記事では、「てへんに出る（拙）」を検索する方の疑問や興味に徹底的にお応えし、読み方・意味・使い方、名前や熟語まで、やさしく解説します。
てへんに出る「拙」の読み方とは？
部首（表）
| 偏（へん） | 手偏（てへん） |
| 旁（つくり） | 出（しゅつ） |
「てへんに出る」の基本データ（表）
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漢字 | 拙 |
| 読み | せつ（音読み）・つたない（訓読み） |
| 部首 | 手偏（てへん） |
| 総画数 | 8画 |
| 漢字構成 | 手偏＋出 |
| JLPT級 | N1レベル |
| 主な共起語 | つたない・拙者・拙速・拙筆 |
漢字「拙」意味と英訳
「拙」の意味は、「つたない」「未熟」「下手」など、技能や表現が十分でない様子を表します。
また、自分をへりくだって言う時にも使われ、「拙筆(セッピツ)ですが…」などの表現もよく見られます。
英訳例
- clumsy（不器用な）
- unskillful（下手な）
- poor（未熟な、よくない）
拙の読み方（音読み・訓読み・人名読み）表
| 読み方の種類 | 読み | 用例 |
|---|---|---|
| 音読み | せつ | 拙速・拙筆 |
| 訓読み | つたない | 拙い文章 |
| 人名読み | ひろ・なお | 拙川（ひろかわ）など |
拙（てへんに出る）の意味と成り立ち
「拙」は、左側の「手（てへん）」と、右側の「出」で構成されています。
語源や成り立ち
「てへん」は“手や行動”に関係し、「出」は“外に出す”の意味を持ちます。
つまり、「手で何かを外に出す＝ぎこちなく手を動かす様子、上手く扱えない様子」から「拙＝つたない」という意味が生まれました。
昔の中国でも、自分の能力のなさを謙遜して表現するために使われていたと言われています。
拙が入った名前や熟語は？
「てへんに出る（拙）」は名前や熟語でも使われています。
苗字・名字の例
- 拙田（せった/つたえだ）
- 拙川（せつかわ/ひろかわ）
下の名前の例
- 拙子（せっし/ひろこ）など
※現代ではやや珍しいですが、謙虚や奥ゆかしさを表現したい時に用いられます。
熟語や関連語の例
| 熟語 | 意味 |
|---|---|
| 拙者(セッシャ) | 自分（武士などが使う一人称） |
| 拙速(セッソク) | 未熟で急いでいること |
| 拙筆(セッピツ) | 自分の筆遣いを謙遜する表現 |
| 拙劣(セッレツ) | 劣っていて未熟なこと |
まとめ：てへんに出る「拙」で知っておきたいポイント
「てへんに出る（拙）」は、“手偏”と“出”を組み合わせた漢字で、「つたない」「未熟」「下手」といった意味を持ちます。
自分をへりくだって表現したい時や、謙遜したい時にとても便利な漢字です。
また、名前や熟語にも幅広く使われており、日本語の奥深さや美しさを感じさせてくれます。
