
木へん通る「樋」と書く漢字なんて読むの?
この記事では「木へん通る」を検索したユーザーが知りたい「樋」の読み方や意味、日常や名前での使い方、そして漢字の成り立ちまで詳しく解説します。
漢字学習や豆知識としても役立つ内容に加え、表や画像も交えて分かりやすく紹介。
木へん通る「樋」の読み方とは?

「木へん通る」とは、左側に「木」の部首(きへん)、右側に「通」の旁(つう/とおる)が組み合わさった漢字「樋」のことです。
この「木へん通る」という表現は、小学校や学習塾でよく使われ、特に子どもたちが部首から漢字をイメージする時に役立つワードです。
部首(偏と旁の表)
| 位置 | 部首名 |
|---|---|
| 偏(へん) | 木へん |
| 旁(つくり) | 通る |
「木へん通る」の基本データ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漢字 | 樋 |
| 音読み | トウ |
| 訓読み | とい |
| 人名読み | ひ・ひき(樋口) |
| 画数 | 16画 |
漢字「樋」意味と英訳
「樋(とい)」とは、屋根や道路などに設ける“水を通すための溝や筒”を指します。特に、家の雨どい(雨水を地面まで誘導するパイプ)や水路としての「樋」は、私たちの暮らしに欠かせない存在です。
英語では「gutter」「water pipe」「flume」などで表現されます。
樋の読み方(音読み・訓読み・人名読み)表
| 読み方 | 種類 | 備考・使われ方 |
|---|---|---|
| トウ | 音読み | 雨樋(あまどい)など複合語 |
| とい | 訓読み | 「樋だけ交換」など日常使用 |
| ひ・ひき | 人名読み | 姓名や地名に用いられる |
樋(木へん通る)の成り立ち
語源や成り立ち
「木へん通る」ことからも想像できる通り、「樋」は“木で作った通り道(流路)”を表す漢字です。
昔の日本家屋では、木材をくり抜いて作った「樋」を屋根に設置し、雨水を安全に地面へ流す工夫をしていました。

漢字の右側の旁「通る」は「甬(よう)」で、これは“通す・通じる”という意味。
そのため、「木でできた流れる道=樋」となり、現代でも使われる漢字です。
樋が入った名前や熟語は?
苗字・名字の例
| 漢字 | よみ | 備考 |
|---|---|---|
| 樋口 | ひぐち | 全国で約10万人。由緒ある姓。 |
| 樋渡 | ひわたし | 全国に約4,000人 |
| 樋山 | ひやま | 関西・九州に多い |

下の名前の例
「樋」は下の名前としては珍しいですが、「樋一(ひいち)」「樋三(ひぞう)」など古風な男性名の一部に見られます。
熟語や関連語の例
| 熟語 | 意味 |
|---|---|
| 雨樋 | 雨水を屋根から流すための装置 |
| 樋門 | 水門の一種。水田や用水の水量を調節する構造 |
| 上樋・下樋 | 用水路や灌漑で使う“水の通路”を示す |
豆知識:木+通=木通の読み方
「木通」という2文字の漢字は、「アケビ」と読みます。
「木通(あけび)」は、山野に自生するツル性の植物で、春には紫色の花を咲かせ、秋には甘い実をつけます。果実や若芽は食用、つるは細工材料として使われ、日本では古くから親しまれています。

まとめ
「木へん通る」で検索する多くの人が気になる漢字は「樋」。
木へん+通るの旁(甬)で成り立ち、家の「雨樋」や水路など生活に根差した漢字です。音読みは「トウ」、訓読みは「とい」、名字や地名としても多く使われています。
昔の暮らしでは、木を使った「通路=樋」が必需品でした。今も「雨樋」や「樋口」など、身近な場所で生き続けています。


