
上が己で下が心の漢字、なんて読むか分かりますか?
この記事では、「己に心」の漢字――「忌(き)」について、読み方や意味、成り立ちから使い方まで、どこよりも分かりやすく解説します。
「忌」の本当の意味や、間違えやすいポイント、覚え方まで徹底ガイド!
さっそく一緒に見ていきましょう!
「己に心」の漢字の読み方と意味

音読み・訓読みとその使い分け方とは
「忌」音読み・訓読みとその使い分け
「己に心」の漢字は「忌」と書きます。
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音読み:キ
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訓読み:いむ/いまわしい
「忌」は、シンプルでありながら奥深い読み方が特徴です。
【読み方まとめ】
読み方 | 用例(例文) |
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音読み:キ | 忌日(きじつ)、忌憚(きたん) |
訓読み:いむ | 忌み嫌う(いみきらう) |
訓読み:いまわしい | 忌まわしい出来事(いまわしいできごと) |
代表的な意味とニュアンス
「己に心」の漢字「忌」には、主に以下のような意味があります。
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嫌う・避ける:何かを嫌って避ける気持ち。「忌避」などの言葉で使われます。
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不吉・縁起が悪い:災いを遠ざける意味や、ネガティブなニュアンス。
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喪に服す・慎む:人が亡くなった日や、その人を偲んで心を慎む期間(忌日、忌服)で使われます。

忌の意味をイメージで説明した図解
「己に心」の漢字の由来・成り立ち
漢字の成り立ちと部首
「己に心」の漢字「忌」は、どうしてこの形になったのでしょうか?
【表:成り立ちまとめ】
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部首:心(りっしんべん)
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画数:7画
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構成:上が「己」、下が「心」
「己」は“自分”を表し、「心」はそのまま“こころ”の意味。
これが組み合わさることで、“自分の心を慎む”“自分の気持ちを控える”などの意味が生まれたと言われています。
昔の漢字辞典からみた由来
古い字典によると、「己」は糸巻きの象形で「きっちり整える」意味も含みます。
「己に心」は、“心をきちんと整える”=“慎む、忌む”という日本語独特の精神文化も表しています。
また、忌という字は古くから日本の冠婚葬祭や年中行事にも登場し、“特別な期間”を表現してきました。
「己に心」の漢字の使い方・例文
4-1. よく使われる言葉や熟語
「己に心」の漢字「忌」は、意外と身近な場面で使われています。
代表的な熟語や日常表現を見てみましょう。
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忌日(きじつ):故人の命日
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忌憚(きたん):遠慮、差し障り(例:忌憚なくご意見をください)
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忌避(きひ):嫌って避けること
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忌み言葉:お祝いの席で避けるべき言葉
実生活での使い方と注意点
例えば、法事やお葬式のとき「忌中」(きちゅう)という言葉を見かけたことはありませんか?
これは“喪中”と同じく、「大切な人を失った後、一定期間慎みを持って過ごす」という意味があります。

法事や忌中札のイメージ
また「忌み嫌う」という表現も、日常会話やビジネスシーンで使われます。
「忌」という漢字は強いマイナスイメージを持つこともあるので、相手に伝えるときは場面に注意が必要です。
まとめ:「己に心」の漢字を正しく覚えよう
よくある間違いや注意点
「己に心」を「己心」と間違える人も多いですが、正しくは「忌」です。
また、形が似ている「巳」や「已」と混同しやすいので注意しましょう。
【間違えやすい漢字リスト】
漢字 | 意味・読み | 見分け方のコツ |
---|---|---|
忌 | いむ・き | 下が心になっている |
己 | おのれ・こ | 心がついていない |
已 | すでに・い | 上下の形に注意 |
効果的な覚え方・豆知識
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「己」は“自分自身”、「心」は“こころ”。
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「自分の心をコントロールする」というイメージで覚えると、記憶に残りやすいです。
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漢字学習アプリや漢検の過去問でもよく出題されるので、繰り返し書いて覚えましょう。
【終わりに】
「己に心」の漢字「忌」について、読み方・意味・使い方まで詳しく解説しました。あなたもこれで、「己に心」と聞かれたら自信を持って答えられるはずです。
ぜひ身近な場面や日本語の奥深さを味わうきっかけにしてください。他にも気になる漢字や言葉があれば、ぜひコメントやお問い合わせで教えてくださいね!