舟へんに方「舫」の読み方・意味・使い方を解説

パッと見て「あ、これは『舟へんに方』だ！」と思っても、読み方や意味までしっかり知っている人は意外と少ないもの。

この記事では、「舟へんに方」の正しい読み方、意味や成り立ち、そして名前や熟語での使われ方まで、誰でも分かるように解説します。

舟へんに方「舫」の読み方とは？

まず、「舟へんに方」は何と読むのでしょう？答えは「舫（ほう／もやい）」です。読み方や部首、画数を表でまとめます。

「舟へんに方」はなぜ“もやい”と読むの？

「舟へんに方」は「もやい」や「もやう」とも読まれます。「もやい」とは、船と岸や他の船を綱でつなぐこと。現代でも「もやい綱」「もやい結び」という言葉で残っています。

舫（舟へんに方）の意味と成り立ち

「舟へんに方」の意味は、“船を繋ぎとめる”ことが基本。
もっと掘り下げてみましょう。

語源や成り立ち

「舫」は、左側に舟を表す「舟」、右側に方向や結び目を意味する「方」で構成されます。
成り立ちイメージ：

• 舟…船を示す偏

• 方…「つなぐ」「定める」「しっかり結ぶ」のニュアンス

つまり「舟へんに方」は、“船をある場所へ固定する”“他と繋げる”という動作を表現しています。

エピソードで理解しよう

江戸時代の港町。たくさんの舟が岸に並び、「舟へんに方」でしっかりと結びつけられている風景。「舟へんに方」は、嵐の夜でも船を守る大事な“つなぎ役”だったのです。

舫が入った名前や熟語は？

「舟へんに方」は、熟語や人名にも使われています。
ここでは、日常で使われる例を紹介します。

苗字・名字の例

実は日本各地に「舫（ほう）」や「舫井（もやい）」などの苗字が存在します。特に、海沿いの町や港町に多い傾向があります。

下の名前の例

最近では、和風で個性的な響きを持つ「舫（もやい）」という名前も、男女問わず名付け例が増えています。

• 男の子：舫（もやい）、舫太（もやた）

• 女の子：舫（もやい）、舫美（もやみ）

名前に込める意味

「つながり」「縁」「絆」など、強く支え合う願いを込めて命名されることが多いです。

まとめ：舟へんに方の読み方

「舟へんに方」とは、「舫（ほう・もやい）」と読み、“船をつなぐ”“支え合う”という意味が込められた美しい漢字です。

• 部首は「舟」

• 音読みは「ほう」

• 訓読みは「もや（い）、もやう」

• 画数は11画

• 名字や名前にも使われ、絆やつながりを象徴する漢字